仮想通貨市場におけるアービトラージ(アビトラ)において、Spot-Perp(現物-先物)とPerp-Perp(先物-先物)はどちらも一般的ですが、その性質や難易度は大きく異なります。
結論から言うと、「安定性ならSpot-Perp」「資金効率と一撃の利益ならPerp-Perp」です。そのため、ODENbotはSpot-Perpのみの仕様となっています。
それぞれの違いと、FR(資金調達率)を加味した戦略を解説します
仕組みと比較
| 項目 | Spot-Perp (現物-先物) | Perp-Perp (先物-先物) |
| ポジション | 現物買い + 先物(Perp)売り | 取引所Aで買い + 取引所Bで売り |
| 利益の源泉 | FR(資金調達率)の受け取り + 乖離(価格差)の収束 | 2つの取引所の「FRの差」 |
| 資金効率 | 低い(現物はレバレッジ不可) | 高い(両方にレバレッジがかけられる) |
| リスク | 比較的低い(現物側は清算なし) | 高い(両サイドで清算リスクあり) |
| 管理の難易度 | 低〜中 | 中〜高 |
| ODENbot | 取引可能 | 取引不可 |
Spot-Perp(現物-先物)の解説
ODENbotでは安全のため、Spot-Perp(現物-先物)のみ狙う仕様です。これだと買い側が現物なのでレバレッジは効かせられません。
以前ODENのテストグループでPerp-Perpを解放したら、レバをかけすぎて口座を飛ばした人がでたので安全のための仕様です。ご理解ください。
Spot-Perp普段は罠を張ってひたすら待ち、価格が大きく動いた時に利益がでやすいです。
メカニズム
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現物を100万円分買う。
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Perp(無期限先物)を同量(100万円分)ショートする。
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サヤ+「FRの差」をいただく。
仮想通貨(暗号資産)のFR(Funding Rate / 資金調達率)とは、一言でいうと「無期限先物価格と現物価格の差を調整するための手数料」のことです。
短期的には、以下の3点だけ押さえておけばOKです。
1. なぜ存在するのか?
無期限先物取引には「期限」がないため、放っておくと現物価格と大きくズレてしまうことがあります。FRはこの価格差を縮める(現物価格に近づける)役割を持っています。
2. お金の流れ(支払いと受け取り)
FRが「プラス」か「マイナス」かで、誰が誰に払うかが決まります。取引所が徴収するのではなく、ユーザー間でやり取りされます。
| FRの状態 | 市場の勢い | 支払う人 | 受け取る人 |
| プラス (+) | 強気(ロングが多い) | ロング(買い手) | ショート(売り手) |
| マイナス (-) | 弱気(ショートが多い) | ショート(売り手) | ロング(買い手) |
3. トレードへの影響
コストの意識: ロング(買い)ポジションを長く持っているとき、FRがプラスだと、定期的(通常8時間ごとなど)に手数料を支払い続けることになり、利益を削ります。
相場の過熱感: FRが極端に高い(プラスに大きい)ときは、「みんなが買いに偏りすぎている」ため、急落(ロング清算)に注意が必要です。
FRの加味
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強気相場: FRはプラスになりやすく、ショート側は継続的に金利を受け取れます。
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弱気相場: FRがマイナスになると、ショート側が金利を支払う(逆ザヤ)になるため、ポジションを解消する必要があります。
Perp-Perp(先物-先物)の解説
取引所間の「熱量の差」を利用する戦略です。レバレッジがかけられる分資金効率が良いです。また、サヤも開きやすいですが、リスクも高いためODENbotではPerp-Perpの組み合わせはPro版でしか許可していません。
メカニズム
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取引所A(FRが高い)でショート。(レバレッジ可)
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取引所B(FRが低い)でロング。(レバレッジ可)
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サヤ+「FRの差」が利益になります。
FRの加味
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例えば、BinanceのFRが 0.03% で、BybitのFRが 0.01% の場合、Binanceでショート、Bybitでロングすれば、差し引き 0.02% が利益になります。
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メリット: 両方にレバレッジをかけられるため、少額資金でも大きなポジションを動かせ、利回りを爆発的に高められます。
どちらが「とりやすい」のか?
利益の「取りやすさ」なら:Spot-Perp
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理由: 仕組みがシンプルです。現物を持っているため、価格が急騰しても「現物の価値上昇」と「先物の含み損」が相殺され、片側(ロング側)が清算されるリスクがありません。
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向いている人: 着実に年利2~30%程度を狙いたい人、リスクを抑えたい人。
利益の「大きさ」なら:Perp-Perp
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理由: 資金効率が圧倒的に良いです。レバレッジを3倍〜5倍とかければ、実質的な利回りは数倍になります。また、アルトコインの急騰時など、取引所間でFRが極端に乖離するタイミング(例:片方が0.1%でもう片方が0.01%など)は、爆発的な利益を生むことがあります。
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暗号通貨全体がバブルで無い時も、FRアビトラに絞れば利益を作ることができます。
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向いている人: 常に画面を見たりBotを監視できる人、高い資金効率で攻めたい人。
注意すべきリスク
Spot-Perp の落とし穴
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現物の送金・手数料: 現物を買う際の手数料や、取引所を分ける場合の送金コストで、FR数日分が飛ぶことがあります。
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暗号通貨がバブルの時は毎日のように利益がでますが、値動きが乏しい時は注文が全く刺さりません。
Perp-Perp の落とし穴
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両建て清算: 急激な価格変動で「価格差」が一時的に広がると、証拠金維持率が低下し、片方が強制清算されるリスクがあります。
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FRの逆転: AとBのFRの差が縮まったり逆転したりすると、すぐにポジションを閉じないと損失に転じます。

