おでん屋@えみちゃん
仮想通貨

取引所間アビトラの種類(Spot-Perp Perp-Perp)

仮想通貨市場におけるアービトラージ(アビトラ)において、Spot-Perp(現物-先物)Perp-Perp(先物-先物)はどちらも一般的ですが、その性質や難易度は大きく異なります。

結論から言うと、「安定性ならSpot-Perp」「資金効率と一撃の利益ならPerp-Perp」です。そのため、ODENbotはSpot-Perpのみの仕様となっています。

それぞれの違いと、FR(資金調達率)を加味した戦略を解説します

仕組みと比較

項目 Spot-Perp (現物-先物) Perp-Perp (先物-先物)
ポジション 現物買い + 先物(Perp)売り 取引所Aで買い + 取引所Bで売り
利益の源泉 FR(資金調達率)の受け取り + 乖離(価格差)の収束 2つの取引所の「FRの差」
資金効率 低い(現物はレバレッジ不可) 高い(両方にレバレッジがかけられる)
リスク 比較的低い(現物側は清算なし) 高い(両サイドで清算リスクあり)
管理の難易度 低〜中 中〜高
ODENbot 取引可能 取引不可

Spot-Perp(現物-先物)の解説

ODENbotでは安全のため、Spot-Perp(現物-先物)のみ狙う仕様です。サヤの利益+FRの金利取り戦略です。

価格が大きく動いた時に利益がでやすいです。

えみ
えみ
ODENbotではこの現物-先物の組み合わせをとっていきます

メカニズム

  1. 現物を100万円分買う。

  2. Perp(無期限先物)を同量(100万円分)ショートする。

  3. 価格変動リスクを相殺(デルタニュートラル)しながら、ショートポジションでFR(ファンディングレート)を受け取る。

FRの加味

  • 強気相場: FRはプラスになりやすく、ショート側は継続的に金利を受け取れます。

  • 弱気相場: FRがマイナスになると、ショート側が金利を支払う(逆ザヤ)になるため、ポジションを解消する必要があります。

 

Perp-Perp(先物-先物)の解説

取引所間の「熱量の差」を利用する戦略です。レバレッジがかけられる分資金効率が良いです。また、サヤも開きやすいですが、リスクも高いためODENbotではPerp-Perpの組み合わせはPro版でしか許可していません。

えみ
えみ
ただしPro版は自由度が高いかわりに、注文ミスが起こりやすいので一般配布は未定となります

メカニズム

  1. 取引所A(FRが高い)でショート。(レバレッジ可)

  2. 取引所B(FRが低い)でロング。(レバレッジ可)

  3. この「FRの差」が利益になります。

もちろんFRに加えてサヤも合わせてとることができます。

FRの加味

  • 例えば、BinanceのFRが 0.03% で、BybitのFRが 0.01% の場合、Binanceでショート、Bybitでロングすれば、差し引き 0.02% が利益になります。

  • メリット: 両方にレバレッジをかけられるため、少額資金でも大きなポジションを動かせ、利回りを爆発的に高められます。

 

どちらが「とりやすい」のか?

利益の「取りやすさ」なら:Spot-Perp

  • 理由: 仕組みがシンプルです。現物を持っているため、価格が急騰しても「現物の価値上昇」と「先物の含み損」が相殺され、片側(ロング側)が清算されるリスクがありません。

  • 向いている人: 着実に年利2~30%程度を狙いたい人、リスクを抑えたい人。

利益の「大きさ」なら:Perp-Perp

  • 理由: 資金効率が圧倒的に良いです。レバレッジを3倍〜5倍とかければ、実質的な利回りは数倍になります。また、アルトコインの急騰時など、取引所間でFRが極端に乖離するタイミング(例:片方が0.1%でもう片方が0.01%など)は、爆発的な利益を生むことがあります。

  • 暗号通貨全体がバブルで無い時も、FRアビトラに絞れば利益を作ることができます。

  • 向いている人: 常に画面を見たりBotを監視できる人、高い資金効率で攻めたい人。

注意すべきリスク

Spot-Perp の落とし穴

  • 現物の送金・手数料: 現物を買う際の手数料や、取引所を分ける場合の送金コストで、FR数日分が飛ぶことがあります。

  • 暗号通貨がバブルの時は毎日のように利益がでますが、値動きが乏しい時は注文が全く刺さりません。

Perp-Perp の落とし穴

  • 両建て清算: 急激な価格変動で「価格差」が一時的に広がると、証拠金維持率が低下し、片方が強制清算されるリスクがあります。

  • FRの逆転: AとBのFRの差が縮まったり逆転したりすると、すぐにポジションを閉じないと損失に転じます。